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特集VOL.1(2009年2月号)
Written by REDMAN

今と昔を包み込む町「鎌倉」を、のんびりとお散歩。

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コース(参考5時間)
なると屋 典座 円覚寺 猫の箱 葉祥明美術館 明月院 笛 建長寺 Romi-unie Confiture 銭洗弁財天宇賀福神社  Patisserie 雪乃下
鎌倉野菜がたっぷりの、葛とうどんで温まる。
都心から一時間と少し、最初はやはり鎌倉駅からスタート!とはいえ冬真っただ中の2月はまだまだ寒く、歩き回るのはちょこっと大変。そこで、まずはおいしいものを食べて心も体も温めてからに。 東口を出て左手、たくさんの観光客でにぎわっている小町通りにある「なると屋+典座」。ここでは鎌倉で採れた新鮮な野菜を使った心と体に優しいごはんがいただける。メニューは「葛とじうどん」「葛とじうどん+惣菜三品」「その月の野菜を使ったごはん」とってもシンプル。毎月、そのときに採れる野菜に合わせてちょっとずつ内容を変えているのだとか。 おすすめは「葛とじうどん」。大根、水菜、椎茸、海苔、湯葉などの旨味を吉野葛でギュッととじ込めた、ほんのりと柚子が香る癒しの一品だ。採れたての力強い野菜たちが、早速この町の魅力を実感させてくれるはず。
スポット名 なると屋+典座
TEL  0467-23-7666
住所  神奈川県鎌倉市小町1-6-12 
寿ビル2階
アクセス 鎌倉駅東口から徒歩2分
営業時間 昼11:30〜15:00 夜17:30〜21:00
休業日 火曜日、第2・4水曜日
「静けさ」という音を聞きに北鎌倉へ。
お腹がいっぱいになったら鎌倉駅からJRで一駅の北鎌倉駅へと向かう。北鎌倉は、高徳院の大仏様や鶴岡八幡宮に比べると知名度はないものの、広大な敷地の円覚寺や建長寺、自然があふれる山間の隠れ家カフェなど、ふたりでゆっくりとお散歩をするには最適の穴場スポットになっている。 最初のお散歩コースは鎌倉五山第二位の「円覚寺」。実は北鎌倉駅がある場所はもともとこのお寺の境内なのだとか。そんな広大な敷地のこのお寺には国宝建築の舎利殿をはじめ撮影スポットとして人気の三門、650年以上前からある妙香池など、歴史を感じさせるスポットが集まっている。(「鎌倉五山」とは、禅宗寺院の格付制度で室町時代に足利義満によって決められた。第一位は建長寺、続いて円覚寺、壽福寺、浄智寺、浄妙寺と続く。)石畳を歩いていると、スケールの大きな建物以外にも苔の生えたかわいらしい灯籠やお地蔵様などにも出会えたりするので、境内散策をしていると楽しみは尽きない。 一通り見終わった後は三門横から階段を上ったところにある「弁天堂茶屋」でちょっと休憩。国宝に指定されている洪鐘や、昔から変わらない山間に佇むお寺を眺めながら、ゆっくりとお茶をいただいてはいかが。
スポット名 円覚寺
TEL  0467-22-0478
住所  神奈川県鎌倉市山ノ内409
アクセス 北鎌倉駅から徒歩1分
営業時間 8:00〜17:00(冬期は16:00まで)
休業日 なし
色鮮やかな花と猫たちに祝福されたちいさな画廊。
線路沿いで人懐っこいトラ猫に出会った。ゆるりとした雰囲気が住みやすいのか、鎌倉は猫が多い。トラ猫の後をついて行くと、近代的な画廊「猫の箱」を発見。冬の柔らかな日差しにあふれた建物内に飾られた絵はすべて猫の絵ばかり!そして絵だけではなく、本物の猫も店番をしている…「ケガをしている猫を介抱していたら、いつの間にかウチの子になっちゃって…」と笑顔で話してくれた絵里子さんは実は一級建築士。自らが設計した「猫の箱」で、肖像画家である旦那様の絵を飾っているのだそう。マロンをはじめとする5匹の猫たちも看板猫として接客のお手伝いをしている。(案内してくれたトラ猫ミカン君もここの子。しっかり営業活動もしているようだ。) 夫婦ふたりと5匹が支え合っている画廊は、みんなの幸せに満ちたとってもステキな箱なのだ。
スポット名 猫の箱
住所  神奈川県鎌倉市
アクセス 北鎌倉駅から線路沿いに徒歩3分
HP http://www1.kamakuranet.ne.jp/
nekonohako/
古都の山奥に広がるメルヘンの世界。
明月院に向かう途中、さらさらと流れる水路沿いに突然現れる異国の雰囲気。ここ「葉祥明美術館」ではイタリア・ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞の受賞歴もあるメルヘン画家・風景画家、葉祥明の作品が展示されている。 画家で詩人の父親と優しい夫人、そして10歳のリラちゃんと5歳のクロードくんの一家が住んでいた洋館を1990年に改装した建物は、「それ自体が一冊の美しい絵本」と言われるほど素晴らしい。カーテンをくぐった先に広がる展示スペースに入ると、ちょこんと置かれたソファやきれいに整えられた子供部屋などが置かれていて、美術館というよりまるで友人の家に遊びに来たかのような感覚にさせてくれる。所々にイスと絵本が置かれていてゆっくりとメルヘンの世界を味わうこともできるのも嬉しい。 「風景画家として、できるだけ大きく広い風景を描きたい」と願った葉祥明が作り出す世界は、壮大なスケールとメッセージを通して心の広がりを感じさせてくれるはず。
スポット名 葉祥明美術館
TEL  0467-24-6536
住所  神奈川県鎌倉市山ノ内318-4
アクセス 北鎌倉駅から徒歩8分
営業時間 10:00〜17:00
休業日 無休
HP http://www.yohshomei.com/
museum_kita.html
一年中花の絶えないお寺で四季を感じて。
初夏は境内一面に咲くあじさいをみるためにたくさんの人でにぎわう「明月院」だが、冬は人も少なく落ち着いた空間に。この時期のお寺というと水墨画のようなモノクロームのイメージがあるが、明月院は寒さの厳しい2月でもとってもカラフル。白と黄色の色合いが鮮やかな水仙、日本の情緒を感じる梅、そして赤や白など様々な色の大きな花をつける椿など、この時期だからこそ見られる花々がふたりの目を楽しませてくれる。 階段を上りきった門の横には竹を鉢代わりにさり気なく季節の花が生けられていたり、真っ赤なマフラーを巻き、色鮮やかな花を抱えてじっと春を待つ花想い地蔵など遊び心もいっぱいの明月院。どんなときも大好きな花への想いを忘れない、そんな気持ちが伝わってくるかのよう。
スポット名 明月院
TEL  0467-24-3437
住所  神奈川県鎌倉市山ノ内189
アクセス 北鎌倉駅から徒歩10分
営業時間 9:00〜16:00(6月は17:00まで)
休業日 無休
いにしえの笛の音が響く個性派カフェでひと休み。
明月院の入り口の横には「ここから365歩 笛」と書かれた不思議な看板が。その看板に誘われるがままに山奥へと進み、ちょっと不安になった頃に見つかる、木のぬくもりにあふれたカフェ「笛」。 中に入るとまず驚くのは壁一面に飾られている笛の数々。小学校の頃に使ったリコーダーから立派なフルート、さらには片手に収まるほどの小さなオカリナまでたくさんの笛が揃っている。「世界中のほとんどの笛がありますよ。小さいものも合わせると300本くらいかなぁ…」と、笑顔で語ってくれるオーナーは定期的に演奏会も行っているのだとか。 テーブルの上に置かれた「珈琲にミルクを入れたい方は「ミルクをくれ!」とおっしゃって下さい」と書かれたプレートからも、優しい人柄を感じることができる。そんなオーナーが豆を挽き、一杯一杯いれてくれるコーヒーは「アメリカンロースト」「ジャーマンロースト」「フレンチロースト」の三種。注文すると聞こえてくる、コトコトというお湯の沸く音も心を落ち着かせてくれる。 ケータイの電波も届かないカフェで、しばし日常を忘れて極上のひとときを過ごしてみては。
スポット名
TEL  0467-24-9756
住所  神奈川県鎌倉市山ノ内215
アクセス 北鎌倉駅から徒歩15分
営業時間 10:00〜16:00
休業日 水・木曜日
北鎌倉一大きなお寺で、海まで見える絶景を味わって。
北鎌倉をまわるなら鎌倉五山第一位の大きなお寺「建長寺」は外せない。1253年(建長5年)に創建されたのが名前の由来だそう(ちなみに「けんちん汁」はこのお寺の僧堂で生まれた「建長汁」がなまったものだと言われている)。仏殿前に植えられているビャクシンという古木や、国宝にも他にも、天井に五爪の龍が描かれた法堂や、国の重要文化財に指定されている地蔵菩薩坐像などがあり見所が豊富だ。 昔から変わらない景観を楽しみながら、縦に長い広大な敷地を参道に沿って進んで行くと半僧坊へと続く階段が。鎌倉を一望できる絶景はこの上にある。くじけそうになる心を奮い立たせて上ること245段、たくさんの烏天狗が見えてきたら半僧坊へ到着だ。振り返ると、そこには絵画でしか見たことのないような日本の原風景が広がっている。冬は空気も澄んでいるので、晴れていれば富士見台から富士山が見られることも。都会では味わえない大自然のパノラマと、階段を245段も上りきったという達成感を心ゆくまで味わおう。 しかしその喜びもつかの間、実は半僧坊のさらに上にもう一つ展望台があるのだ。さらに急な階段を上ること数分。そこが正真正銘、建長寺の最高峰「勝上献展望台」となる。人の少ない穴場スポットなので、ふたりでゆっくりと同じ風景を一緒に眺めるという贅沢を堪能しよう。 指定されている梵鐘(じょうろう)など創建当時から今に続くものもあり、その歴史を感じさせてくれる。
スポット名 建長寺
TEL  0467-22-0981
住所  神奈川県鎌倉市山ノ内8
アクセス 北鎌倉駅から徒歩15分
営業時間 8:30〜16:30
休業日 無休
店内のアトリエで丁寧に仕上げる、手作りのジャム屋さん。
建長寺から鎌倉駅へ向かう途中の線路沿いにあるジャム屋さん「Romi-Unie Confiture(ロミ・ユニ コンフィチュール)」。南フランスの家のような真っ白な外観は、それだけで期待を膨らませてくれる。 店内には季節ごとに変わるジャムが常時40種類以上並んでいて、そのすべてを奥のアトリエでひとつひとつ丁寧に手作りしている。 さらに種類ごとに添えられた手書きのポップには材料名と特徴のほかに、おすすめの食べ方まで書かれているのもうれしい。おみやげにはもちろん、結婚式のプチギフトとしても人気があるのだとか。毎朝をちょっと幸せにしてくれる愛すべきジャムだ。(各80g入り、680円~)
スポット名 Romi-unie Confiture
TEL  0467-61-3033
住所  神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-13-1
アクセス 鎌倉駅西口から徒歩7分
営業時間 10:00〜18:00
休業日 無休
岩間から湧き出る神水で、心もお金も清めよう。
建長寺から少し歩いて鎌倉駅の西へ。源氏山の中腹にあるトンネルをくぐった先にある「銭洗弁財天」は、鎌倉で五本の指に入る人気スポットだ。正式名称は「銭洗弁財天宇賀福神社」といい、1185年に水の神、宇賀福神が源頼朝の夢枕にたったのがはじまり。以後800年以上、たくさんの人たちにご利益を与え続けている。 境内はそんなに広くはなく、おみくじや参拝受付をしている社務所を中心に七福神社、下之水神宮、上之水神宮などが囲んでいる。水の神様を奉っているだけあって、各所に池や小さな滝があり水の音が絶えない。この音を聞いているだけでも心が洗われるようだ。 ザルにお金を入れて洗うので有名な場所は一番奥にある奥宮になる。心を込めてお金を洗って、この不況を乗り越えられるようお祈りをしよう。ついついお金を洗うことだけに目がいってしまいがちだが、ご利益を得るためにも宇賀福神への参拝も忘れずに。
スポット名 銭洗弁財天宇賀福神社
TEL  0467-25-1081
住所  神奈川県鎌倉市佐助2-25-16
アクセス 鎌倉駅西口から徒歩30分
営業時間 8:00〜16:30
休業日 無休
一日の疲れを癒してくれる、とびっきりのクッキーを。
古き佳きものをそのままに新しいものを受け入れて行く、それも今と昔が交差する鎌倉の魅力。 お散歩の最後は鎌倉の新しい面を感じさせてくれる「Patisserie 雪乃下」で珠玉のスイーツに癒されよう。真っ白な店内には10種類以上揃うマカロンをはじめ、ベネズエラ産のチョコレートなどが整列していて、見る人の目を楽しませてくれる。このかわいらしいスイーツを手がけているのは、あのフランス パリのサダハルアオキで修行された宇治田潤シェフ。そんな名シェフが贈るスイーツはかわいらしいだけではなく、随所に工夫が施されている。例えばチョコレートクッキー「La Neige(ラ・ネージュ)」は、ほろりと口の中でくずれるような食感で感動と驚きを与えてくれる。 そんな新しいスイーツたちを店内でいただくことも可能。お店の奥はカフェになっているので、ライトアップされた景色を眺めながら紅茶を片手にゆっくりとくつろげるのも嬉しい。 また、2階はブラッスリーになっているのでフレンチをいただくこともできる。そのときはテイクアウトで鎌倉の思い出を持ち帰ってみては。
スポット名 Patisserie 雪乃下
TEL  0467-61-2270
住所  神奈川県鎌倉市小町2-7-27
アクセス 鎌倉駅東口から徒歩5分
営業時間 11:00〜21:00
休業日 無休
年間50万人は訪れる、人気のお漬け物ををおみやげに。
最後にもうひとつだけ寄り道を。 小町通りでひと際にぎわいを見せるお店「味くら」は、年間なんと50万人は訪れるという大人気のお漬け物屋さん。素材の味を引き出すために、極力塩分や合成保存料、着色料を控えているのだそう。 店内は常にすれ違うのも難しいほどの混雑。それもそのはず、店内の商品はすべて試食が可能なのだ。そこには「しっかりと味で選んでもらいたい」という想いが込められている。 一度「味くら」の漬け物にはまってしまったら、このお店のために鎌倉に来る日もそう遠くはないかもしれない。
スポット名 味くら
TEL  0467-22-6835
住所  神奈川県鎌倉市小町2-8-36
アクセス 鎌倉駅東口から徒歩4分
営業時間 9:00〜17:45
(夏期は9:30〜、土日祝は延長あり)
休業日 無休(夏期休暇あり)
Written by REDMAN
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