たびすまいるには、世の中の様々な場所を知り尽くしたマイスターが存在します。
たびすま THE TOP10ではマイスター12人が厳選したスポットを紹介。
みんなが知ってる場所もマイスターの視点で見ると「へぇ〜」と新たな発見が出来るかも!

たびすま THE TOP10 トップ

究極の温泉”足元湧出泉”こそ、本物のパワースポット! TOP10 by サワサキヨシヒロ
岩井温泉岩井屋
美しい足元湧出湯船に感動!−岩井温泉岩井屋
岩井温泉は、鳥取県にある知る人ぞ知る名湯。素朴な温泉街ながらも、風情があって、田舎街だが洗練された和風のたたずまいが連なり、ガキを寄せ付けない上品さを漂わせる、まさに大人の温泉だ。そして、江戸時代から続く、山陰最古といわれる名旅館、岩井屋には、極上の足元湧出泉「長寿の湯」がある。まず浴槽に入った瞬間、あなたはその、浴舎の造りの美しさに目を奪われてしまうことでしょう。湯船は深く、湯は体を胸まで包み込み、湯底の松板の真下から沸く湯は、とろりとしていて、街の上品さと同じく、格式を感じずにはいられないのです。無味無臭の透明の湯で、若干熱めだが、まろやかで、癖がなく、入った瞬間にスーっと体になじんでくる感じがたまらない。毎分150リットル程の湯量が足元から自然自噴していて、湯が、サーっと掛け流されて、美しいチェック模様の床に浸る様は、とにかく美しい。本物の温泉の清らかなバイブレーションを感じずにはいられないのだ。日本でも一級の足元湧出泉といえるのではないだろうか。岩井屋は、畳敷きの旅館で、廊下もスリッパ無しで歩くようになってるのです。それだけ清潔さに自信を持ってるのでしょう。繊細で洗練された気品の高さが感じられる、そんな大人な感じの旅館と、温泉街。そこにたたずむ極上足元湧出泉。至極です。

真賀温泉館幕湯
殿様が隠していた名湯−真賀温泉館幕湯
あまりにもいい湯なので、殿様が隠していた、といわれる名湯が岡山にある。ここ、真賀温泉は、鎌倉時代の武将が傷を治したという伝説が残る古湯で、江戸時代には、勝山藩、津山藩の浴場として賑わい、今も素朴な温泉街が残っている。そんな真賀温泉の湯元が、足元湧出温泉「幕湯」だ。その昔、殿様が、あまりにも貴重な温泉なので、他の人に入浴を見られないように幕を張って入浴したというのが、名前の由来である。畳二畳もないぐらいの小さな湯船は1メートル以上の深さで、底は岩場になっており、半径10センチもない穴が開いていて、そこから39℃という若干温めの適温がこんこんと沸き出しているのです。湯船の中に備えられてる太い竹筒を噴出口に突き刺すと、ちょうど湯面に湯が溢れ出して、ドバドバと出てる様が確認でき、そのあふれ出る様はまさに感動的であり、入った人は誰もが、その地球の恵みとパワーを肌身に感じられることでしょう。PH9.2のアルカリ単純泉で、つるつる感がかなりある美人の湯。 竹筒から溢れ出る湯を飲むこともできます。すごい温泉の割には知名度は低いので、このまま有名にならずに知る人ぞ知る温泉、のままにしておきたい、そんな大名湯なのです。

川湯温泉川原露天風呂
湯船は自分で作れ!−川湯温泉川原露天風呂
世界遺産熊野本宮近くを流れる熊野川。その支流である大塔川は静かな清流。その川沿いにある素朴な温泉街が古湯、川湯温泉です。この川湯温泉、読んで字の如く、川が湯、なのです。川原のいたるところで湯が沸いており、ちょっと掘ると温泉が湧き出す、という正真正銘の自然湧出温泉なのです。川原の砂利を掘っていくと、下からじんわりと温かいお湯が染み出てきて、深く掘っていくと、底からプクプクと湧き出し、自分専用のマイ足元湧出温泉の湯船が作れちゃいます。源泉温度は場所によってまちまちですが、おおよそ73℃ぐらいの高温なので、プクプクと湧き上がって来てるところではかなり熱く、「アチィィ!」っとなっちゃうこともありますが、うまく川の水と混ぜ合わせると適温の湯船が作れるという、素晴らしい温泉なのです。冬場の11月から2月ぐらいまでは、仙人風呂といわれる大きな混浴露天風呂が川原に作られて、寒い時期なので川原から湯煙が上がり、情緒があるんです。脱衣場的なものはないですが、女性には各旅館が入浴着を貸してくれるので、入りやすいです。自分で掘って、地球の恵みを体で実感できる川湯温泉。熊野最大のパワースポットの1つであることは、間違いないぃ!

切明温泉ァ
清正井を彷彿させるパワー温泉井!−切明温泉
このところ、評判の湧き水パワースポット「清正井」。加藤清正が掘り当てたという、明治神宮の森の中にある名泉だ。この井戸の写真を撮って、携帯の待ち受け画面にするとご利益がある、というほどの人気スポットである。が、そんな「清正井」とそっくりの温泉源泉口があることを、知ってる人は少ない。しかも高温の温泉であるから、実質的にもパワーは絶大だ。しかも場所は、かつては陸の孤島と言われた、平家落ち武者伝説が残る秋山郷の最奥地だ。この平成の世においても、冬場はかなり雪深く、行くのが大変な秘境で、そんな最果ての山奥になんと、川を掘ったら温泉が沸いて出る、というすばらしい自然湧出温泉があるのです。その名も「切明温泉」。魚野川の河原の一角に、あちこちでプクプクと温泉が湧き出ている野湯スポットがあって、スコップで自分だけの足元湧出湯船を作ることができるのです。そして、その一角に、井戸のように囲われた源泉口があって、こんこんと自然に湧き出てる丸い囲いがあるのです。ちょっと手をつけてみるとかなり熱く、源泉温度およそ55℃の無色透明のアルカリ泉。この「切明温泉自然湧出温泉井」は、まさに「清正井」そっくりで、清正井に勝るとも劣らないパワーがあると思うのですが、いかがなものか。なんたってこちらのほうが熱湯の温泉なのですから、ね!


蔵王温泉川原湯共同浴場
酸性の硫黄泉のパワーを直で感じる奇跡−蔵王温泉川原湯共同浴場
蔵王は、いまだに時折噴煙を上げる活火山である。その息吹の片鱗として、温泉は噴出している。東北の名湯、蔵王温泉はそんな火山のパワーを秘めた温泉であるといえる。その中でも、この「川原湯共同浴場」は、湯船の底から足元自然湧出してる共同浴場であり、まさに生まれたての火山的温泉パワーを直に触れることの出来る温泉なのです。湯船の底がスノコ状で隙間が空いてて、その下の地面から湯が自然湧出しており、つまりは湯畑の上に湯小屋が建ってる、というような共同浴場なのです。PH1.45の強酸性の硫黄泉であり、源泉温度は48.1℃、若干加水しないと熱くて入りづらいほどだが、その熱さこそが、火山の息吹の片鱗であり、その熱い湯に我慢しつつグッと身を沈めることこそ、地球のパワーと同化し、大いなる地球力を与えていただく、ということを実感できるのである。そして、その熱さは、入った瞬間に包み込むようなまろやかさに変わる、ということも実感するでしょう。地球の生気のバイブレーションに包まれ、じんわりとしみこんでくる、なんともいえない心地の良さに包み込まれて、もう抜け出せない感覚に陥ってしまうのです。温泉でパワーをつける、ということを身を持って実感できる、強力な足元湧出泉です!

法師温泉長寿館「法師乃湯」
これぞ、日本の温泉情緒−法師温泉長寿館「法師乃湯」
日本的な温泉情緒とは何か。たとえば外国人に「これぞジャパニーズ・オンセンです」とお勧め出来る温泉とは、どんな所があるだろうか。そんな疑問に難なく答えてくれる名湯が、上州の一軒宿、法師温泉長寿館である。その昔、上原謙と高峰三枝子が出演した旧国鉄のフルムーンCMで有名になった、温泉好きなら誰もが一度は訪れたい大名湯です。国登録有形文化財に指定されている、足元湧出の大浴場「法師乃湯」は、日本を代表する湯船といえるでしょう。湯船下の玉砂利の間から、無色透明無味無臭、源泉温度42.7℃の適温の湯が時折プクプクと湧き出し、それはこの上なく上品で、肌に優しく、川のせせらぎを聞きながら、まさに夢心地で、いつまでも入ってられる至極の湯なのです。 明治28年に建てられた和洋折衷の鹿鳴館風木造の湯小屋で、もちろん混浴で、浴槽の壁には脱衣棚が併設されていて、洗い場的なものはなく、ただ丸太で区切られた湯船のみがある、という昔ながらの湯治スタイルを受け継ぐものだ。長い丸太に頭を掲げ、静かに湯浴みをすれば、与謝野晶子が読んだ「草まくら手枕に似じ借らざらん 山のいでゆの丸太のまくら」という句が、しみじみとかみ締められ、ああ、日本に生まれてよかった、と思えるわけです。極楽!

渋御殿湯長寿湯
天然のジャグジー足元湧出浴槽!−渋御殿湯長寿湯
湯に入る楽しさというのは、人によってまちまちで、僕のような温泉至上主義者は、ただ水道水を沸かしただけの白湯には興味がないのですが、人によっては、「やっぱり、銭湯にあるようなブクブク風呂とかジャグジー風呂って、いいよね。マッサージ効果もあるし、気持ちいいよ」、という意見の方もおられるでしょう。ジャグジー風呂は、僕のような温泉至上主義者にとっても、確かに、気持ちいい。だったら、温泉でジャグジーだったらいいんじゃないのか、そんな温泉はないのか。あるんです、そんな温泉が!信州の奥蓼科温泉郷にある「渋御殿湯長寿湯」という湯船は、驚愕の天然ジャグジー状態。ものすごいシュバシュバ足元湧出自然自噴温泉なのです。 湯舟の底はすのこ状になってて、その下から、源泉温度31.1℃の温めの白濁硫黄泉が、幾つもの細かい気泡をプクプク舞い上げながら、自然に沸いているのです。その様は、まさに天然ジャグジー状態。シュバシュバーといくつもの細かい気泡がオシリと足の隙間を縫って湧き上がって、まさにジャグジー風呂なのです。 自然湧出したばかりのフレッシュな湯の、細かい気泡の肌触りに包み込まれると、地球の息吹を直に感じて、地球と同化していくような、そんな感動を覚えるのです。ここをパワースポットといわずして、なんと言うべきか。これこそ天然記念物!国宝!世界遺産!僕が認定します!!

千原温泉
妖怪人間ベムのオープニングのような、でかい気泡!−千原温泉
「妖怪人間ベム」を皆さんはご存知でしょうか。60年代後半に放送されたテレビアニメで、「ベム」「ベラ」「ベロ」という親子3人の妖怪人間の物語である。その番組のオープニングのオドロオドロしさといったらそれはもう、この時代を生きた人にとっては、子供心に深く焼きついてることでしょう。大きな気泡が、ボコッ、ボコッ、っとはじけて、ドロォ〜と分裂していく感じは、ほんとたまんないものがありました。そんな妖怪人間のオープニングのような温泉が、本当にあるとすれば、貴方は絶対に、入りたいに違いないぃ。島根の三瓶山麓の「千原温泉」は、まさにそんな、ボコッ、ボコッ、と巨大な気泡が湧き上がる足元湧出の大名湯なのです。 鉄分を含んだ湯は茶色く濁っていて、湯船の底から自然湧出していて、湯船の表面のそこかしこで、「ボコッ、ボコッ」と気泡が盛り上がって、その光景を目の当たりにすると、ほんと驚くばかりです。源泉温度は34.5℃で温めで、湯船に入りながら指をつけて湯をなめてみると、これがなんと旨いこと。若干の鉄っぽい味だが、塩けが絶妙で、まるで良いダシが利いてるスープに浸かってるような濃い湯なのです。開湯は明治初期。御薬師堂もあり、まさに霊験あらたかな神秘の湯です。成分表に書かれてる「おだやかな地球の息づかいに耳を澄まして、千原温泉の湯治をお楽しみください」という言葉の如く、この温泉に入って、地球の直のパワーを感じない人は、まずいないでしょう。圧巻!

大塩温泉季節限定露天風呂
春の盛りの如く、春だけ湧き出す炭酸泉!−大塩温泉季節限定露天風呂
春は草木が芽を吹き出して、花開く季節である。そして、温泉だって、春の盛りがあってもいいじゃないか。奥会津の只見線、会津大塩駅近くに、春限定で自然に噴出する、かなり珍しい露天風呂があるのです。只見川沿いにある黄色い囲いは、普段は湯も何も入ってないカラカラ状態なのですが、毎年、3月末あたりから、底に開いている穴から徐々に噴出しだして、5月GW明けぐらいまで噴出が続き、そして夏の訪れと共に、だんだんと止まっていくという、不思議な温泉なのです。まさに地球は生きてる、ということを実感できる足元湧出泉なのです。 炭酸ガスを含んだ湯は若干温めの適温で、サイダーのようにシュバシュバしていて、最大の噴出の時は1メートル近く噴出することもあり、かなりの勢いでこれほどまでに自然に噴出してる温泉は、ほんと珍しすぎます!噴出口の真上に体をさらしてみると、炭酸の気泡とものすごいジャグジー状態を体感できて、これぞ地球のパワーを戴けるパワースポットといわずして、何をいう、と確信してしまうのです。景色も素晴らしく、時折只見線を列車が走るのが見えて、もちろん混浴ですがつい長湯をしてしまいます。温泉マニアにとっては聖地のような場所ですので、秩序を持って入りましょう。世界遺産にすべき温泉です!

鳴子温泉川原の野湯
秘密の極上足元湧出地帯!−鳴子温泉川原の野湯
どのジャンルのマニアでも、彼らだけが知っていて、オープンにしない秘密のものがある。温泉マニアも同様、おおっぴらにしない極上の湯を密かに隠し持っている。このインターネットの時代において、情報はすぐに飛び交い、秘密を守ることは難しい。が、それでもあまり知られてない温泉は、まだまだあるものです。それが、もしオープンにされたとして万人が入りたい温泉かどうか、ということは、さておき。9種類の泉質があるといわれる東北の名湯、鳴子温泉郷。硫黄泉に鉄泉、無色透明のアルカリ泉などなど、様々な温泉が一挙に味わえるという、温泉好きにとってはまさにパラダイスの温泉地帯だ。そんな鳴子温泉のとある川原に、密かな足元湧出地帯があるのです。草むらを抜け出ると、いたるところからブックブクと湯が沸いてる場所が現れ、それは1箇所2箇所じゃなく、いたる所でプクプクゥ、プクプクゥ。しかもそのプクプクの箇所の色が微妙に違っており、真っ白の所もあれば、透明の所や青黒い所もあったりと、泉質の違いを目の当たりに出来て、温泉マニア、特に野湯マニアにとっては、身震いが止まりません。これを読んで「入りたいぃ」と思ったあなたはもう温泉マニアです。鳴子中を駆けずり回って探してください!



旅のマイスタープロフィール
サワサキヨシヒロ
経歴

日本を代表するテクノ・オリジネイター/サウンドクリエイター/DJ。2007年には、自身の温泉好きが高じて、温泉アンビエントワークス「Naturally Gushing」プロジェクトを始動。自然湧出温泉をテーマにした世界初の環境音楽&映像集「Naturally Gushing DVD vol,1〜3」をリリース。また、SMAPの「スーパースター★」の作詞・作曲(ナイス橋本と共作)や、橋幸夫歌唱&みうらじゅん作詞による「ゆるキャラ音頭」の作曲を手がけるなど、各方面でマルチにその奇才ぶりを発揮している。

実績

昨年から11月に行われている渋温泉でのイベント「音泉温楽」を主催し、「新しい温泉旅行のカタチ」をテーマに、都市カルチャーと温泉のチカラが融合した温泉フェスを行う。2010年も11月開催予定。 >>「 音泉温楽2010
たびすまいるでは「温泉マイスター」「温泉珍文化財」を担当。

あなたにとっての旅とは

旅とは、温泉行脚、である。(温泉に入らずして、旅とは言えないぃ。)

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